販売革新部門
山形県南陽市 株式会社黒澤ファーム
代表取締役:黒澤 信彦 氏
作付面積:水稲18ha
「地域の核となる会社であり続ける」ことを経営理念の一つに掲げ、地域の稲作の担い手として自ら規模拡大を図るとともに、地域の約50ha分の米を仕入れて販売。独自の販売チャネルで高価格帯で販売し、地域農業の振興に貢献。
25年前から直接販売に乗り出し、土作りに重点を置いた独自の栽培技術により有機栽培・特別栽培を実践。コンクールで金賞を受賞したことを契機に高級料亭との取引や高級ホテルのレストランとの契約栽培、高級スーパーへの販売につながり、高価格帯のブランド米としての地位を確立。
地域の農地・環境保全活動を主な目的として、地域の農家13軒と「おりはた環境保全協議会」を設立。活動を行うなかで、メンバーが生産した独自の生産販売基準をクリアした米を同社がプレミアムを付けて買い取り、地域ブランド米「鶴の恩返し(おりはた米)」として販売。また、生き物調査や水路整備など集落での環境保全活動や地元小学校での農業体験活動といった食農教育などにより地域に貢献。
自社ホームページや大手通販会社、百貨店など多様な販売チャネルを開拓複数の生産者グループを組織し、品種や価格など品揃えを広げた上で、取引先と協議しながらカタログ販売の企画を進めるなど、販路開拓に尽力。国内流通に加え、香港・シンガポール等への輸出も実施。
2017年には精米部門では国内初となるJGAPAdvance(現ASIAGAPver.1)認証を取得。社員全員での話合いや研修を行い、異物混入防止対策の強化などを徹底。